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2020/05/29

協会からのお知らせ

IT環境を利用した臨床美術の実施について

臨床美術士の皆さまへ

 新型コロナウィルス感染症により、未だ外出や活動が制限された状態が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 このような時こそ、参加される方々に楽しんでいただくためにも、可能であれば積極的に臨床美術を実施できればと考えますが、各地方自治体の要請に沿う形で、制限や自粛など個々に対応されていることと存じます。

 現況を考えると新型コロナウィルスの感染予防のため、参加者と臨床美術士が直接対面する形で実施することが難しくなっております。臨床美術士の皆さまからもITによる実施形態について、お問い合わせをいただくことが増えてきました。

 そこで芸術造形研究所と日本臨床美術協会では、IT環境を利用したセッションの実施について検討をしてまいりました。実施にあたっては、下記「IT環境を利用した臨床美術実施の留意点」をご覧ください。

 IT環境を活用して臨床美術を実施することで、多様な環境にある方々にも臨床美術に参加いただけることになり、実施の幅も広がっていくと考えています。

 臨床美術が開発された1996年当時は、現在のようなIT環境が整備されていなかったため、臨床美術は直接対面することを前提に開発され、作品制作の過程においては、参加者と臨床美術士との直接的なかかわりやコミュニケーションを大切にしてきました。その思いは現在も変わりはありません。

 今後も世の中の変化に対応しながら、臨床美術士のみなさんと共に臨床美術を発展させてまいりますので、引き続きご高配いただきたくお願いいたします。


【 IT環境を利用した臨床美術実施の留意点 】

1.双方向のコミュニケーションが可能な環境で実施すること
直接の対面であるか、インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)であるかに関わらず、臨床美術士と参加者との双方向の意思疎通できる環境で行ってください。参加者に寄り添い、具体的に作品の良いところを伝え認めるために必要な環境を確保しましょう。

2.インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)の実施について
ビデオ会議機能を使ってオンラインで実施するなど、双方向でコミュニケーションが取れる環境を用意し、適切な参加人数で実施してください。どのようなソフトを使うのかは、個々の臨床美術士の判断にお任せいたします。

3.アートプログラムについて
インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)を実施する際には、メインのデモンストレーションが参加者にとって見やすいこと、臨床美術士から参加者の制作の様子が把握しやすいことに留意し、実施する環境に向いていると思われる、アートプログラムを選んで実施してください。

4.参加対象者について
不特定多数に配信するのではなく、ビデオ会議機能などを使い、参加者を特定しクローズされた環境で実施をしてください。

*この件に関するお問い合わせは、下記代表窓口までメール またはFAXにてお願い
いたします。

【 お問い合わせ代表窓口 】
特定非営利活動法人 日本臨床美術協会 
〒251-0047 神奈川県藤沢市辻堂1-9-3湘南エミネンス3階
メールアドレス: association@arttherapy.gr.jp
FAX : 050-3737-9007