お知らせ
2021/07/01
IT環境を利用した臨床美術の実施について(再掲載)
臨床美術士の皆さまへ
新型コロナウィルス感染症の感染予防のため、制限された生活が今も続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
このような時こそ、可能であれば積極的に臨床美術を実施し、一人でも多くの方にアートを通して楽しんでいただきたいと考えますが、各地方自治体の要請に沿う形で、引き続き、制限や自粛など個々に対応されている方も多いことと存じます。
昨年来、新型コロナウィルスの感染予防のため、参加者と臨床美術士が直接対面する形で実施することが難しい現場が増え、ITによる実施形態についてお問い合わせをいただくことが増えております。このため、芸術造形研究所と日本臨床美術協会では、IT環境を利用したセッションの実施について検討を行い、昨年5月、下記「IT環境を利用した臨床美術実施の留意点」を皆さまにお知らせいたしました。今年度もまだ対面での臨床美術の実施が難しい、或いは新たにIT環境を利用し実施したいとお考えの方は、ご確認いただきたくお願いいたします。
IT環境を活用して臨床美術を実施することで、多様な環境にある方々にも臨床美術に参加いただけることになり、実施の幅も広がっていくと考えていますので、再度皆さまにお知らせいたします。
臨床美術が開発された1996年当時は、現在のようなIT環境が整備されていなかったため、臨床美術は直接対面することを前提に開発され、作品制作の過程においては、参加者と臨床美術士との直接的なかかわりやコミュニケーションを大切にしてきました。その思いは現在も変わりはありません。
今後も世の中の変化に対応しながら、臨床美術士の皆さんと共に臨床美術をさまざまな形で発展させてまいりますので、引き続きご高配いただきたくお願いいたします。
【 IT環境を利用した臨床美術実施の留意点 】 2021年7月再掲
1.双方向のコミュニケーションが可能な環境で実施すること
直接の対面であるか、インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)であるかに関わらず、臨床美術士と参加者との双方向の意思疎通できる環境で行ってください。参加者に寄り添い、相手の表情を見ながらコミュニケーションをとり、具体的に作品の良いところを伝え認めるために必要な環境を確保しましょう。
2.インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)の実施について
ビデオ会議機能を使ってオンラインで実施するなど、双方向でコミュニケーションが取れる環境を用意し、適切な参加人数で実施してください。どのようなソフトを使うのかは、個々の臨床美術士の判断にお任せいたします。
3.アートプログラムについて
インターネットを介した映像での同時対面(ビデオ会議等)を実施する際には、メインのデモンストレーションが参加者にとって見やすいこと、臨床美術士から参加者の制作の様子が把握しやすいことに留意し、実施する環境に向いていると思われるアートプログラムを選びましょう。
4.参加対象者について
不特定多数に配信するのではなく、ビデオ会議機能などを使い、参加者を特定し、クローズされた環境で実施をしてください。
*この件に関するお問い合わせは、下記代表窓口までメール またはFAXにてお願い
いたします。
【 お問い合わせ代表窓口 】
特定非営利活動法人 日本臨床美術協会
〒251-0047 神奈川県藤沢市辻堂1-9-3湘南エミネンス3階
メールアドレス: association@arttherapy.gr.jp
FAX : 050-3737-9007